昨年、一昨年と抽選にはずれ、応援に回った四万十川ウルトラマラソンですが、今年3年ぶりに抽選に当たり、記念すべき20回大会を走れることになりました。初回は第3回大会です。
午前中の仕事を終え、急いで受付会場の安並運動公園で受付をしました。初めて応援FAXをもらい、感激しました。
2014四万十06
 宿泊はいつものように四万十川赤鉄橋ですが、昨年(応援)までの河川敷(左岸)ではなく、今回は四万十川キャンプ場(右岸)にテントを張りました。
きれいに整備されたキャンプ場でトイレ、水道もありました。事前に電話連絡が必要なだけで無料でした。
2014四万十01
テントを張ったあと、急いで前夜祭会場へ。前夜際では少し長めのスピーチにうんざりしながら、しかしたくさんのウルトラランナーとお会いし、全員には少々足りない食事でしたが、楽しむことができました。UMML(ウルトラマラソンメーリングリスト)や四国FRC,高知MMCのメンバーと前夜祭の時間を過ごしました。
2014四万十11
2014四万十08
2014四万十07
2014四万十09
とても大会前の食事量として足りないので、二次会は四万十市の友人と一緒に居酒屋「いなか」で楽しみました。
2014四万十12
9時過ぎにお開きにして、キャンプ場まで歩いて帰り(約20分)、翌日の準備をして寝ましたが、いつも赤鉄橋下キャンプ村で宴会を開くときには後片付けで12時前に寝るところ、今回は10時半頃には寝ることができました。

翌日の日曜日、天気の心配もなく星空の下を歩いてバス停まで行き、スタート会場に到着しました。
前回より暖かく、昼間の暑さが予想されました。
2014四万十15
2014四万十17
2014四万十16
5時30分スタート、今日の予定は13時間以内だったので、堂が森への登りまではキロ6分半の予定でした。
スタート時に身につけた保温用のゴミ袋や軍手は寒くないためすぐ脱ぎ捨てましたが、16km付近からの登りではかなり汗をかきました。
2014四万十19
途中で知り合いの女性ランナー(俊足)と一緒になり、13時間以内の予想タイムを告げると、「12時間のペースメーカー(ペーサー)Nさんに追いつかれないよう、ぶっ飛ばして下さい!」と檄を受け、その気になりました。ただいつもの ”堂が森の登りはゆっくり走り、下りでは一人も追い抜かない” というマイルールはきちんと守りました。

35kmを過ぎて四万十川と併走するようになってもキロ6分から6分10秒のペースで走ることができ、50km地点を5時間14分で通過しました。56km地点の峰半家(みねはげ)の登りは作戦通り歩いて登り、ゆっくり下りました。
カヌー館到着の時間は記録していませんが、休憩時間は10分以内でした。

カヌー館を出て、12時半を過ぎると木陰のない舗装路が続き、暑さに負け、へろへろになりました。いつもの水かぶりにもかかわず手持ちのスポーツドリンクの不足もあって、キロ8分ぐらいにペースが落ちました。
しかし77km付近で応援していた四国FRC、高知MMCのメンバーに励まされて元気をいっぱいもらいました。
2014四万十20
2014四万十22

 80kmぐらいからペースが上がりはじめ、90kmを過ぎてからはキロ6分半ぐらいまでペースを上げることができました。最後の99km地点の坂道も歩くことなく走りきることができました。
 目標の12時間切りである11時間29分でゴールすることができました。
10632724_598498940259925_6799965532093953394_n
2014四万十23
 CIMG5615
応援していただいた皆さん方に心よりお礼申し上げます。
次はいつ抽選に当たるか分かりませんが、辛くて楽しいこの四万十大会にもうしばらく挑戦を続けたいと思っています。
参考までに10km毎のタイムを残しておきます。前半やや頑張りすぎた可能性があります。
10km1:01:15
20km1:06:37
30km1:03:25
40km0:57:58
50km1:05:37
60km1:10:37
70km1:16:21
80km1:15:16
90km1:22:02
100km1:10:00
平均1:08:55

(フルマラソンタイム 4時間24分)

これから先の文章は今回の四万十でリタイヤした人や、食べられず、吐いたりなどの苦しいレース展開になった方へのものです。

夏のトライアスロン(ロング)やトレイルランの大会では常識になっているアミノ酸やジェル類ですが、四万十などのウルトラマラソンではそれらを利用していない人もいらっしゃると思います。

暑さの中で長時間運動していると、筋肉に血流が取られ、胃腸に流れる血流が低下し、結果的に消化不良や嘔吐などを起こすことがあります。僕もエイドではほとんどバナナばかりで、時には缶詰のミカンを食べるくらいでした。食べずに走ることはガソリンを入れずに車を走らせることと同じで、燃料切れになる可能性があります。
暑さとウルトラマラソンの関係で四万十対策として3つの対策をしています。

 1)対策その1 水分補給 リプレニッシュ 
  水分といっても真水ではなく、電解質を含んだ水分補給することが大切です。電解質とは、細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わり、カラダにとって重要な役割を果たします。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのイオンがこれに当たります。水だけ飲んでいると水中毒という状態になり、スポーツを続けることができなくなってきます。
 
 暑い中で走って汗をかくと、汗の成分としてこれら電解質は体外へと出て行ってしまいます。そうすると体内の電解質が不足して気分が悪くなったり、筋肉が動かなくなり、足がつったりすることがあります。そのため汗によって失われた電解質を補う為にも電解質の入ったスポーツドリンクを飲む必要があります。また発汗量が多い時は、それに加えて梅干や塩などを取ることも必要です。
  
 スポーツドリンクの中ではポカリスエットはそのままでは糖分が多すぎるので、半分ぐらいに薄めて飲んだ方が良いと考えていますが、四万十では水だけのエイドがあります。ここで真水を飲んでいると水中毒の傾向になり、食欲不振や嘔吐を引き起こしてしまいます。僕がふだんしているやり方は次の通りです。
 
MUSASHIのリプレニッシュ(500ml用で1袋230円ぐらい)をランナーズで販売しているボトル(380ml)に2袋入れておきます。堂が森を越えてから平坦になる頃、それに真水を満たし、よく振っておきます。真水だけのエイドで約3倍に薄めます(水100mlに対し50mlぐらい注入する)。
 スポーツドリンクやコーラを置いているエイドではそれらを取ってもいいですが、暑い時間帯はリプレニッシュの方が吸収が早いようです。
  
 いつものペースでは他にもう2袋のリプレニッシュを適当なサイズのビニル袋に移し替え、ウエストポーチに入れておくとカヌー館までもちます。
 カヌー館で新しいリプレニッシュを補充し、残り40km足らずを走ります。後半もリプレニッシュ4~5袋使用しますが、これをそのまま持参するのではなく、あらかじめ小さなビニル袋に入れ、ゴムで留めておくと入れやすいです。間違って袋を固く縛ってしまうと出すときに苦労します。

 ポイントは濃いめに作っておいた液を薄めて使用すると380mlボトル1本で約1リットル分の水分を取ることができる点です。 もちろん他のスポーツドリンク(アクエリアスやポカリスエット)の粉末を利用しても良いと思います。
 musashi
CIMG5628

2)対策その2 筋肉痛対策 ウィグライプロ
  四万十大会で堂が森の下りを気持ちよく飛ばし、後半に貯金しておこうと考えるランナーは多いのですが、時間の「貯金」はできても後半に筋肉痛が起こり、「貯筋」ができないことがあります。いくら飛ばしたくても後半の筋肉痛を考え、堂が森の下りでは「追い越されることはあっても、一人も追い抜かない」という決意で走ります。

 それでもロングの大会では筋肉痛が起きてくるので、僕は10~15km毎にグルタミン製剤のウィグライプロを取っています。他のアミノ酸製剤でアミノバイタルプロなどでもいいのですが、以前オレンジジュースと一緒にアミノバイタルプロを飲んだあと下痢をしたことがあり、メールで大塚製薬に問い合わせたところ、(真)水で飲んで下さいと言われました。ホームページではジュースやスポーツドリンクとの併用も構わないとありますので、自分だけの症状かもしれません。 http://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/faq/
 ウィグライプロを飲みながら走ると筋肉痛や足のけいれんが起きにくく、自分に合っている感じです。(個人の感想です(^_^;) 完走後、中村高校の階段を上る時、手すりを持たずに登れたのは筋肉が生きていた証拠で、大会後3日目に五台山往復ができました。
CIMG5624
3)対策その3 エネルギージェル カーボショッツ
 暑さに弱い僕は炎天下の四万十ではご飯類は食べられず、バナナとミカンの缶詰、味噌汁、氷砂糖などわずかなものしか食べられません。そのため40分~60分ごとにエネルギージェルを取ります。カーボショッツの他、グミやハニースティンガーも取ります。これらの良いところは胃に負担がかからず、食欲のないときにも摂取できることです。エイドの食べ物が食べられる人には必要ありませんが、後半のことを考え、2~3袋ポーチに入れておくのも良いと思います。これも途中のカヌー館で補充します。

 大切なのは重さとカロリーと食べやすさ、そして値段です。カーボショッツは45gで117kcalと高カロリーですが、ウイダージェル(ENE-AID エネエイド)は味は良いのですが75gで150kcalです。以前知り合いのランナーにカーボショッツを食べてもらったらはき出しました。慣れていなかったのだと思います。自分の舌に合ったジェルを選んで下さい。
CIMG5626

 この他に四万十対策として服装(サングラスやタイツ)、シューズやソックスの選択などいろいろな要素がありますが、ここに書いた商品は、食べられない、筋肉痛で走れないなど後半に起きる様々な症状を少しでも緩和できる可能性があると思い、紹介しました。

 39歳から走り始め、過去24年間にマラソン(10km~170km)、トライアスロン(ショート~アイアンマン)、トレラン大会などで一度もリタイアをしたことはありませんが、辛い体験は重ねてきました。(一度だけ四万十大会で完走できなかったのは視覚障害のある方の伴走をしていて94km地点で関門にかかり、リタイアしました)。

 四万十大会、せっかく抽選に当たり、18,000円も出して 走らせてもらうのですから絶対に完走するという気持ちで毎回参加しています。

 僕の大事にしている言葉で「辛い体験が良い判断力を養う」という言葉があります。ヒグドンの法則と言いますが、元の言葉は「良い判断力は、つらい経験によって培われる。その経験は、判断力の悪さから生ずる。」です。

 この辛い体験を繰り返さないために今のスタイルに到達しました。みんなに合う方法ではないかもしれませんが、参考になれば幸いです。
 メーリングリストやFacebookでこの記事を読まれたランナーがおられたら試した感想を教えて下さい。またもっと良い商品をご存じでしたらぜひ教えて下さい。よろしくお願いいたします。  (長文、失礼しました)