カテゴリ: 三嶺

今回は一泊二日の山行でした。一日目の宿、八丁小屋。お亀避難小屋のような薪ストーブはありませんが、いろりがあります。本来なら薪ストーブのあるお亀避難小屋まで行きたかったのですが、登山開始が午後4時頃だったので約1時間歩いてこの小屋に到着しました。
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夕食はけむいけれどいろり端で食べました。自宅から持参した薪で暖を取りました。
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手前右がカレーライス、右奥がハヤシライスです。もちろんレトルトです(^_^;。
 泊まったのは僕たち二人だけでした。今年は結婚40周年に当たり、その前祝いとして赤ワインで乾杯しました。
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 翌日、非常食や簡易テント、水などを背負い、八丁小屋を午前6時半頃出発し、久しぶりにフスベヨリ谷を通って三嶺を目指しました。この谷は2004年の台風にて大きな土砂崩れがあり、あちこちで登山道が寸断されています。それを承知でこの経路を選んだのはサオリヶ原経由より距離が短いためでした。
出発して約5分で目指す三嶺の見えるポイントを通過します。頂上が見えるのは実はここだけなのです。途中登山道が何カ所も崩落しており、以前なら八丁小屋から4時間以内で行けましたが、今回は6時間かかりました。
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 吊り橋を渡ります。
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 大規模な崩落の後。台風後も雨の降る度に崩落が続いているようです。
このため新しい登山道の目印が流されたり、古い目印が部分的に残ったりしています。
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 この後ルートが崖崩れで消失していたため、一旦登った尾根から谷に降りるために2度ほどロープを使用しました。
写真は頂上近くの稜線直下です。この右手に水場があります。雪の深さは20~30cmぐらいでした。
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 頂上に着く前にこの後縦走する西熊山と天狗峠が見えます。
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 頂上手前。家内の後ろに西熊山、天狗塚が見えます。
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約6時間かかって三嶺山頂に着きました。
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 おなじみのヤマネチ!少しカメラが傾いていました。P3200352
顔見せのヤマネチ(^0^)。
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遠くに剣山とジロウギュウが見えます。三嶺頂上小屋の赤い屋根も雪の向こうに見えています。
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頂上小屋で休まず、お亀避難小屋方面に縦走することにしました。景色抜群のコースです。
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三嶺をバックにご機嫌の家内。あと20分でお亀避難小屋に到着します。
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ここまで来たら後のコースはよく知っているので安心です。
少し余裕のある表情です(^0^)。
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お亀避難小屋。
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避難小屋の手前には約1mの雪だまりがありました。
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薪ストーブ。今回はここまで薪を担ぎ上げることができませんでした。次回はぜひここで宴会をしたいと思います。
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家内はチキンラーメン、僕はカレーメシ。奥にあるのはぜんざいです。
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小屋に置いてあるノート、全て僕が持参しました。ページが薄くなっているのは薪ストーブのたき付けに使われたようです。今回5冊目のノートとボールペンを上げました。
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今回のコース。朝から12時間半かかって三嶺を一周しています。
中央の丸い点が八丁小屋の位置です。2日間で15km以上歩いています。
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午後7時、光石登山口到着。雨が降っており、ゴール後の記念写真を撮ることもできず、大急ぎで下山しました。

12月23日(金)に三嶺に登った時はほとんど雪がなく、樹氷だけだったので、雪を見るために1月9日にもう一度登ってきました。
光石登山口から出発し、西熊林道を経てさおりヶ原に行くつもりでしたが、林道のトンネル先の降り口(さおりヶ原)に気づかずに過ぎてしまい、やむなく韮生越(にろうごえ)を目指しました。しかし沢が凍っていてトラバースが難しく、結局直登して白髪山と白髪分岐の間の稜線に出ました。
稜線の雪は10~20cmでしたが、三嶺付近は20~30cm積もっていて、予想外の雪でした。10年ぶりに三嶺ヒュッテ(頂上小屋)に寄ってラーメンとおしるこを食べ、帰りはさおりヶ原からもう一度西熊林道に出て帰りました。2月にもう一度行けたらと思っています。
 
白髪山と白髪分岐を結ぶ稜線です。先行者の足跡がありました。
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三嶺頂上、風速10m位、気温はマイナス5度以下だと感じました。5分もいられませんでした。
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1893mとあるのは旧表記で、新しい測定にて現在1893.6m(四捨五入して1894m)だそうです。
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徳島県側の登山口、名頃へと続く道には足跡がなく、今日はまだ登ってきていませんでした。
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名頃方面の看板、雪で隠れていたので,手袋でぬぐって撮影しました。
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冬期は雪が多い時には雪で入れない頂上小屋。誰もいませんでした。ゆっくり1時間休憩できました(^0^)。
両側からつっかえ棒をしているのはこの場所が強風の吹くあかしです(^^;。P1091301
 小屋の中はきれいに掃除されていました。小屋の中の温度計はプラス1℃を示していました。
10年以上前に泊まった大雪の日は小屋の中で水が凍りましたので、マイナスだったと思います。
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 カレーラーメンとおしるこで昼食です。
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 頂上ヒュッテで休憩した後、もう一度三嶺頂上に行くと名頃からの6人パーティ(女性2名~3名)がいました。名頃の駐車場には全く雪がなかったそうです。それにしても右端の女性のザック(またはザックカバー)は大きいですね。みんなストックと別にピッケルを持っていました。
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 今日のコースです。西熊林道から韮生越(にろうごえ)を目指しながら、かなり蛇行しています(^_^;。201701sannrei
予想外に雪のあった三嶺ですが、高知市内では好天気、山の上では一日中吹雪の状態でした。
時間切れになり、予定していた西熊山への縦走は次回に持ち越しです。

2016年12月23日 三嶺に行ってきました。
1週間前に20~30cmの雪がある、との情報を得ていましたが、数日来の雨と南風で雪が溶けていました。
 過去には12月下旬に大雪の降ったことのある三嶺ですが、今年はまだ雪が少なく、心ときめく山行にはなりませんでした。
三嶺(1894m)はみうね、高知県ではさんれいと呼び、日本200名山に入っている山です。
いくつかコースがありますが、今回は高知県側の光石登山口からカヤハゲ(東熊山)経由で登りました。
 当日は自宅を午前4:00に出発し、約1時間半かかって光石登山口(910m)に到着しました。
登山口には登山路の崩壊のお知らせがありましたが、事前の情報で分かっており、迂回路を通らず、通常のコースを通って三嶺を目指しました。午前6時登山開始。
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約1時間でさおりヶ原に到着しました。午前 7:06
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ここには森の巨人たち百選に選ばれたNo.79 トチノキ(25m)が枝を伸ばしていました。
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さおりヶ原を過ぎると、谷を隔てて向かい側にこれから通る西熊山、お亀避難小屋が見えます。
西熊山(1816m)
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お亀避難小屋(矢印)
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登山開始後約2時間半でカヤハゲ(東熊山1720m) に到着しました。かなり遅いペースです。
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三嶺は雲に包まれ、頂上は見えませんでした。あの雲の中に入ってしまうと周囲は見えない状況です。
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途中に少しだけ雪が残っていました。
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頂上に近づくと少しガスが晴れてきました。
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遠く東側にジロウギュウとその左に雲をかぶった剣山が見えました。
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カヤハゲから約1時間で三嶺(1894m)  に到着しました。午前9:45
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頂上小屋方面は何も見えません。
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気温はマイナス4℃とこの時期にしては寒くありませんでした。
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記念写真を撮って三嶺を後にしました。
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三嶺から西熊山を経てお亀避難小屋を目指します。
三嶺を振り返ってもやはりガスに包まれています。
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三嶺から約1時間で西熊山(1816m)に着きました。午前10:50
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ここから天狗峠、そして天狗塚が見えます。中央奥のきれいな三角が天狗塚(1812m)です。
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 西熊山から見たお亀岩避難小屋(赤い屋根)です。
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途中の樹氷がきれいでした。
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約20分でお亀避難小屋に着きました。
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祝日ですが、誰もいませんでした。
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ここで大休憩。ラーメンとリゾットで昼食にしました。11:15~12:03
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 次回はこの薪ストーブで暖まりたいと思っています。
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お亀避難小屋から天狗塚を目指します。
約30分で天狗峠(1780m)に到着です。
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 ここから20分で天狗塚(1812m)です。12:50~12:55
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三嶺方向を見ると三嶺の向こうに剣山(1955m)とジロウギュウ(1930m)が見えます。
この時間にはガスは晴れていました。
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 ここから天狗峠に引き返し、帰りは地蔵の頭(1805m)を通り、綱附森(1643m)に向かう稜線から綱附新道を通って登山口に帰りました。
途中倒木が多く、谷も荒れていました。シカの食害と考えられますが、以前より野生のシカを見かけなくなったのは、駆除によりシカが減ったのか、この山系より他の地点に移動したのか分かりません。
綱附新道入り口
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堂床野営場近くの黄色のテープ
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 朝は暗くて写真が撮れなかった崩壊した登山路その1PC231128
その2
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自己責任にて慎重に通過しました。
光石登山口(910m)到着。15時24分
朝は見えなかった迂回路、次回はこの道を通って西熊林道からさおりヶ原経由で三嶺に登ってみようと思います。
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概念図です。
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タイム)
光石発  6:00
さおりヶ原の巨人たち看板  7:06
 森の巨人たち百選 No.79 トチノキ  25m
さおりヶ原分岐(979m)   7:06
カヤハゲ(1720m)  8:35
三嶺(1894m)  9:45
西熊山(1816m)  10:50
お亀岩避難小屋(1640m) 11:15~12:03
天狗峠(1780m) 12:30
天狗塚(1812m) 12:50~12:55
天狗峠(1780m) 13:12
地蔵の頭(1805m) 13:17
稜線分岐(1560m)
綱附新道分岐(810m) 15:02
光石(910m) 15:24  

以前からやってみたかった三嶺~剣山往復。名頃やいやしの温泉からアプローチするには少し時間が足りないため、今日は白髪避難小屋に直登するルートを使いました。
白髪山登山口にある駐車場に車を停め、朝6時に登山開始。
画面中央に小さく飛び出している山がジロウギュウ(1930m)です。
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ここが登山口です。
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予定は白髪分岐~三嶺往復~高ノ瀬~剣山~ジロウギュウ~白髪山。
最初は起伏が厳しい三嶺に行きました。後半を楽にするためです。

今回でたしか75回目の三嶺登山でした。
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第1回の三嶺登山の写真です。現在のように車で行く時代ではなく、高知駅から汽車に乗って土佐山田駅まで行き、そこからバスで大栃に行き、更にバスで久保影に行きました。そこから長い道を歩き、一日目は八丁小屋に泊まり、2日目に三嶺頂上を目指します。
写真は高校1年生の時、登山部の生徒に連れていってもらいました。右端が僕です。2015年11月23日20時46分06秒0005
2~3分の休憩で白髪避難小屋を目指します。
白髪から高ノ瀬を越して、丸石を過ぎ、ジロウギュウはトラバースして剣山へ。
剣山(1955m)頂上はロープウエィ運営のためか人が多く、すぐ帰りました。
今日の本命、ジロウギュウは西日本3番目の山で、1930mあります。
これは剣山から見たジロウギュウ。
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山でコーラを飲むのは多分初めてです。静かに開けると爆発しませんでした。
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帰り道に見たジロウギュウ(右)と剣山(左奥)。

帰りに見た三嶺(1894m)
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最後の山は白髪山
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早歩き登山を目指しましたが練習不足のためスピードが遅く、登りでは若い人に追いつかれるような状態。それでもGarmin の腕時計ではおよそ31.8kmの距離を稼いだようです。時間は11時間かかっていましたが,64歳になったランナーとしては十分だと感じています(^_^;。

1月11日(日)~12日(月)にはお亀岩避難小屋まで行きながら装備不足と悪天候のため三嶺まで行けませんでした。2月11日(水)は白髪山登山口から三嶺往復しましたが、お亀岩避難小屋に寄ることはできませんでした。
どちらも自分にとっては不完全な三嶺で、お亀岩避難小屋と三嶺の両方に寄りたいと、3月21日(土)朝4時50分に自宅を出発しました。
光石登山口に着いたのは6時20分でしたが、駐車場には1台のバイクが駐まっているだけで,他の車はなく、今日のお亀岩避難小屋はすいている様子でした。


駐車場の様子からすると稜線付近の雪は少ないだろうと予測し、軽アイゼンのみ持参し、スノーシューやわかんじき、12本爪アイゼンなどは車に置いていきました。

今回のコースは、1日目はさおりヶ原経由で三嶺に登り、縦走路を歩いてお亀避難小屋で1泊、次の日はお亀岩避難小屋からカンカケ谷経由で光石登山口に帰るというものです。

6時55分に光石登山口を出発し、雪の少ないさおりヶ原を過ぎると、カヤハゲ(東熊山)付近から雪が増えてきました。だいたい40~50cm位の雪の積もったところと雪のないところが交互にあり、登りにくい状況でした。カヤハゲ直下の斜面です。
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カヤハゲは2月に比べ雪の量が少なかったのに、雪が柔らかく、時々膝上まで雪に沈み込み、歩きにくいことこの上なかったです。
これは2月の写真です。CIMG6602

カヤハゲへの登りで、平成17年(2005年)9月の台風14号の大雨による稜線沿いの大崩落を見ることができました。
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今日泊まるお亀岩避難小屋が遠くに見えます。真ん中付近の赤い屋根が避難小屋です。
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9時45分カヤハゲ到着。2月に比べ雪はかなり少なく,残雪という状況です。カヤハゲから三嶺を望む写真です。
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 遠くに剣山(つるぎさん)1,955m(左)と次郎笈(じろうぎゅう)1,930m(右)が見えました。じろうぎゅうの方がかっこいいと思うのは自分だけでしょうか。CIMG7197
 ここから三嶺への登りで結構雪の多い場所がありました。
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登り始めて4時間15分で三嶺(標高1,894m)に着きました。
あいにくの曇り空でしたが、頂上はほとんど無風で、半袖でも寒くありませんでした。
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西熊山方面への縦走路にも雪が残っています。CIMG7237
東方向をみれば三嶺頂上小屋とトイレが見えます。
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午前11時30分三嶺を後にして西熊山経由でお亀岩避難小屋を目指します。
途中の雪は柔らかく、うっかり力を入れると雪を踏み抜いて膝上まで雪にむもぐりました。
2~3歩あるいてズボッと沈み、なかなかリズムが取れません。もしスノーシューやわかんじきを持ってきていてもはめたり外したりが煩わしく、結局付けないで歩く方が多かったと思います。
三嶺を振り返ります。この頃には天候も良くなり、青空が広がってきました。
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西熊山への登りです。先人が歩いた跡をたどるのが一番沈まない方法です。
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途中で見つけた雪の斜面にあいた丸い穴、まさかウサギの穴ではあるまいし...。
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約2時間でお亀岩避難小屋が見えてきました。
あまりに雪に足を突っ込みすぎて膝をひねったため、今回天狗塚への往復は見合わせました。
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お亀岩避難小屋前の雪、上から落ちてきた雪で1.5m位ありました。
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午後4時から早めの夕食。今日は豪華にすき焼きでしたが、重いので焼き豆腐は持ってきませんでした。その代わり糸こんにゃくは持参しました(^_^;。
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お亀岩避難小屋に泊まる一番の楽しみは薪ストーブを焚きながらの夕食。下から約2kgの薪を担ぎ上げました。
赤い炎を見つめていると,人類の祖先が焚き火を囲んで捕ってきた獣を食べているシーンを想像しました。
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夜9時就寝。
翌朝もよく晴れていて氷も夜の低温で硬くしまっていました。
朝6時50分出発。小屋の前の雪の様子です。
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小屋から約100m下の水場です。1月、2月は雪の下になっているので掘り起こすことが大変です。
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約2時間で光石登山口にたどり着きましたが、途中あと5分で登山口、というところで、昨日はなかった崩落場所がありました。まだコロコロと石が落ちてきていて通過困難な場所でした。高巻きもできないため、やむを得ず斜面にステップを刻みながら通過しましたが、グループでの通過は難しそうでした。

今回のコースマップです。

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コースタイム
1日目 6:55光石登山口~7:55さおりヶ原~9:45カヤハゲ9:55~11:10三嶺11:30~13:30お亀避難小屋

2日目 06:50お亀避難小屋~(カンカケ谷経由)~08:03八丁ヒュッテ~08:30光石登山口

午前10時過ぎには高知市に無事着きました。 



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